水と塩からつくる電解水は安心・安全。タンパク質や油脂を分解する洗浄効果をもつアルカリ性の電解水と、菌やウィルスに対して効果がある酸性電解水があります。
電解水は、食器や調理器具の洗浄、除菌や清掃、洗濯など衣食住にかかわるあらゆるところで活用されています。
アルカリ性電解水に含まれるマイナスイオンが汚れに吸着すると、汚れを剥離、浮かび上がらせて分解し細かく分離していきます。このことが界面活性剤などを含まずとも高い洗浄力を持つメカニズムです。
酸性電解水に含まれる次亜塩素酸(HClO)は低い濃度でも高い除菌力を発揮します。
次亜塩素酸イオン(ClO-)に比べ20倍~100倍の殺菌力があると
言われています。
水と塩を電気分解して生成された水は、隔膜で「酸性電解水」と「アルカリ性電解水」に分かれます。
両方の電解水の性質と汚れの性質を理解して使い分けることで除菌・洗浄・消臭効果を引き出して衛生現場の業務の効率化を実現できます。
電解水は、医薬品医療機器等法や食品衛生法、改正農薬取締法でその名称や水質、製法が定義されており、それに準じた製品は利用者が安心して使用できるものになっています。
酸性電解水に含まれる除菌成分(次亜塩素酸(HCLO))は、アルカリ性の時に比べて20~80倍も強力な殺菌力があるため、低濃度でも高い殺菌力が確認されています。
希釈による事故を防げるほか、塩素臭やアルコールのにおいが苦手な方にもご使用いただけます。
酸性電解水は2002年6月に食品添加物殺菌料「次亜塩素酸水」の指定をうけ、さらに2012年4月に規格の拡大が行われました。
食品工場では塩素濃度が12%(12万ppm)濃度の次亜塩素酸ナトリウム演繹を600~1200倍に希釈・調整(100~200ppm)して野菜を洗浄しますが、この濃度では塩素臭が残るため何度もすすぎをする必要があります。
酸性電解水は塩素濃度30~50ppmで洗浄できるので、水も時間も節約でき、作業者も安心して使用できます。
2014年3月にきゅうりやイチゴなど様々な農作物の病害の防除剤として使用可能な「特定農薬」に指定されています。
また、2017年3月に有機農産物の日本農林規格で使用可能な農薬や調整用資材に登録されました。
アルカリ性電解水はたんぱく質や油などを分解する性質があり、水道水では落とせない油や血液などの汚れの洗浄に効果的です。
微生物、残滓(ざんさい)などの汚れ度合いをATP拭き取り検査によって得られる清掃前と後の数値比較は下記の通りです。
電解水でしっかり洗浄、洗剤量を減らせます。
洗剤が少ないためすすぎの回数、作業時間を減らせます。しかも強力洗浄・除菌効果で常温の洗濯が可能なため、燃料費も削減できます。
生成される電解水は、生成してすぐに使用できます。
洗浄機能があるアルカリ性電解水、除菌・消臭機能のある酸性電解水。
汚れの質や状態に合わせて交互に使ったり、専用洗剤と併用して使用出来ます。
洗浄のアルカリ性電解水、除菌、消臭の酸性電解水を組合わせて使うことで施設で使用しているほとんどの洗剤、薬剤と置き換えることが可能です。
強い刺激臭なども無く、電解水同士は、アルカリ性と酸性を混ぜて使うことが出来ます。
使い勝手のよい電解水での清掃は、清掃現場の環境改善に役立ちます。
食品分野に於いて酸性電解水は、食品添加物殺菌料の指定を受けています。惣菜や水産加工品などの食品工場を中心に導入が進んでいます。
平成14年6月に厚生労働省より食品添加物殺菌料として指定された酸性電解水(次亜塩素酸水)。
平成24年4月にはpHや塩素濃度の基準が拡大され、カット野菜の洗浄や厨房機器の洗浄除菌に活用されるようになりました。
平成26年4月、生食用生鮮魚介類や冷凍食品の加工時に使用する事が出来るようになり、電解水はさらに幅広く活用できる存在となりました。
厚生労働省が「大量調理施設衛生管理マニュアル」を改正
(最新改正:生食発0616第1号平成29年6月16日)食安発0518第1号(平成24年5月18日)にて、
次亜塩素酸水の使用が認められました。
平成29年3月、有機農産物の日本農林規格で「次亜塩素酸水」が使用可能農薬に新規追加されました。
平成26年3月、酸性電解水が「特定農薬」に指定。 きゅうりやいちごの病害(一部)に。